ふれんち酒場「びいどろ」

「これだ!今までやってこなかったことは!」 と、確信したのです。

ふれんち酒場「びいどろ」。この不況下において、連日超満員の繁盛店。 「おたくは、松江で1番予約が取りにくいよ!」と、お客様に言われるほど。そんな超繁盛店「びいどろ」だが…じつは、過去に経営不振で店をたたんだ経験がある。

「美味しい料理とサービスを提供しているだけではダメだった…」
ふれんち酒場「びいどろ」。旧日銀の洋館の中。和モダンなお洒落で落ち着いた雰囲気。フレンチの技法を用いた本格料理。その割には価格は手ごろ。お陰で、開店以来、業績も好調です。しかし、恥をしのんでお話しすると、…私は1度、経営不振で店をたたみました。
前の店はフレンチレストラン「エルミタージュ」。もちろん、はじめから経営不振だったのではありません。2003年までは、業績は好調。年商6700万まで伸ばしました。当時も、色々な経営戦略セミナーには参加しましたが、なんか面倒くさそう(笑)第一そんなことしなくても、お店はお客で溢れているし必要ないと思ってました。みなさんもそうだと思うのですが、私も料理には自信がありました。(もちろん、今でもです。)
だからその頃は、「美味しい料理」と「良いサービス」さえあれば、お客様は勝手に来ると思っていました。真剣にそう思っていたんです。
ところが、そのうちに売上げが急激に落ちていったのです。 お客様の評判が悪いわけでもない。むしろ「山陰で一番美味しい!」とまで、言われてました。正直、何が起こっているのか見当がつきません。 -私は悩みました。そして、新規のお客様を取り込もうと考え、広告を打ち続けました。
その結果、以前より多少、新規のお客様が増えたと感じました。しかし、どのくらい増え、どのくらい費用効果があったのかなどはわかりません。というか、そんなこと誰も教えてくれません。そんな勉強もしてません。料理を作るのが私の仕事と思っていましたから…。
結局、また売上げは落ち始めました。
広告を打てば、多少なりとも新規のお客様は増える。 しかし、その広告費を上回るほどの利益は生み出しません。 その新規さんが、その後も繰り返し利用してくれれば話は違ったのですが…。
今思うと、ここにヒントがあったのに、当時の私は全く気づかなかったのです。 そして、料理に限界を感じて、辞めることを決断したのです。その後、また多額の借金をして、お店を改装。ふれんち酒場「びいどろ」を開店。居酒屋として再出発しました。-改装後。お店は常に予約でいっぱい。お客様が溢れるようになりました。


代表 桐原 学 様
ふれんち酒場 びいどろ|島根県